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化学物質への濃厚ばく露と多発性脳梗塞

多発性脳梗塞患者の支援に行ってきました
顔料・有機溶剤・フッ素・酸アルカリなどに濃厚ばく露され、体調を崩して入院していた40代の労働者が昨年亡くなりました。
初めて相談があったのは「職場環境が悪く、刺激臭や目の痛み、呼吸困難などを起こす。」「深夜までの長時間残業が続いている。」「賃金が安い。」「体調を崩し休みが続くと解雇すると言われる」などの訴えからでした。その後、労働組合を結成して職場改善を進めてきましたが、一番就労経験が長く一番化学物質へのばく露が多かった労働者が体調を崩したまま入退院を繰り返しました。
多発性脳梗塞を患っていましたが自宅で倒れて緊急入院するもそのまま亡くなりました。
職場の仲間の「あれは職場環境のせいだと思う」という声におされご家族と入院先の大学病院の主治医へ当時の様態などを伺いに行きました。
入院時に職場環境や職歴について聞き取りをしていなかったとのことでしたので、図解入りの資料で仕事の内容やばく露された化学物質の種類とばく露の様子、有害情報などをお伝えしました。当時も原因はわからないとされていましたが、「遺伝性のものではない」とのこと。血栓が細い血管に沢山でき、以前は薬指の血流が悪くなり真っ黒に変色してしまい血管再生手術を行ったこともあります。
カルテ開示の手続きをして帰りました。次は体調を崩した当時に通院した地元の市民病院に聞き取りに行く予定です。

臨床医の先生は、患者さんの職歴を是非聞いてほしいです。
患者さんも主治医に自分の職歴をしっかり伝えてほしいです。


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