本日 74 人 - 昨日 77 人 - 累計 156562 人
福井県で開催予定の学習交流会の日程が決まりました。

福井県職業がんをなくす学習交流会
日時:2016年10月15日13時~10月16日12時
場所:検討中


初日は、専門家による基調講演と職場報告、
2日目は、分科・分散会 の予定です。

今後、各団体におおよその参加人数を確認しながら、
場所と内容等を検討していきます。

職業がんをなくす患者と家族の会世話人会
日時:2016年07月18日

【第1回世話人会】
化学一般関西地本会館 10:00より

【議題】
1.国・業界等への働きかけ
1)福井事案
・調査の強化について(膀胱がん以外のがん)
・原因物質の調査(アセチル体の代謝、トルイジン以外の物質)
2)職業がん対策への取り組みの訴え

2.職業がんの掘り起こし、救済活動の支援
1)Wood dustによる上顎がん事案
2)その他

3.広報活動
1)会報発行について
2)HP更新について(ブログ・メルマガ含む)
3)東京シンポジウム
4)福井学習交流会

4.その他
・その他必要事項

予算について

2016年06月09日
2016年一般会計          予算  備考
収入  会費          200,000
    カンパ         300,000 個人カンパ・石橋報告集の売上等
    合計          500,000

支出  シンポジウム・交流会費 100,000 シンポジウム(東京)学習交流会(福井)
    事務費          50,000 会報発行印刷代・HPサーバー使用料・文具代等
    通信費          50,000 切手、電話代等
    交通費          200,000 世話人会、東京オルグ等
    予備費          100,000
     合計          500,000

世話人の選出

2016年06月09日
世話人の選出
 代 表   田中康博(患者)
 副代表   石橋惠子(遺族)
 事務局長  堀谷昌彦(曝露者)
 世話人   染料化成品部会(患者又は曝露者)
 世話人   塗料部会(曝露者)
 世話人   ダイトーケミックス(患者又は曝露者)
 世話人   大塚偉介(支援者)

 専門家(研究者・弁護士)には、随時助言をいただく。

本年度の活動内容

2016年06月09日
本年度の活動内容
1.国、業界等への働きかけ
  芳香族アミンに関するがん原性調査の要請
  がん対策基本法における職業がん対策の位置づけ

2.職業がんの掘り起こし、労災認定の支援
  Wood dustによる上顎がんに関する調査等への支援

3.学習・広報活動
  会員の拡大
  会報の発行
  シンポジウムの開催(東京)
  学習交流会の開催(福井)

4.その他必要な事項
  世話人会にて、必要と認めたもの

職業がんをなくす患者と家族の会 結成宣言

  日本においては、職業がんは1936年ガス発生炉労働者に発生した肺がんに始まり、戦時中に毒ガス工場に従事した労働者の肺・気道・消化管がん等、50年代後半から60年ごろヘップサンダル製造においてベンゼンに曝露された人の骨髄がん・白血病、60年代後半の京都友禅染物職人の膀胱がん、戦後から70年代の銅精錬工作業者(ヒ素への曝露が多い)の肺・肝臓がん等、ベンジジンなどの芳香族アミンに曝露された労働者に発生した膀胱がん等、70年代北海道のクロム精錬工場労働者の肺がん等に続き、石綿曝露による中皮腫・肺がん等は全国的な広がりを見せており、近年では校正印刷職場で1,2-ジクロロプロパン・ジクロロメタンに曝露された労働者に発生した胆管がん、更には昨年12月発覚したオルトトルイジンなどの芳香族アミンに曝露された労働者に多発している膀胱がん等が発生している。このように職業がんの多発事案が後を絶たないのは、職場の有害物質の曝露対策ができていない証拠と言っても過言ではない。
  一方、日本における年間がん死亡は36万件を超えているが、そのうち職業要因によるものは5%程度(2012年イギリスのレポートでは5.3%)とされ、年間1万8千人が職業要因のがんで亡くなっているものと推定されるが、2014年の労災認定件数はわずか933件であり(うち920件はアスベストによる中皮腫と肺がん)、殆どの職業がんが見過ごされている状況にあると言ってよい。
  「本来職業がんはその原因に対して適切な予防対策を講じればなくすことができるものである」ことから考えれば、国の職業がん対策の施策やその取り組みが不十分であると言わざるを得ない。

  本日、私たちはそのような不十分さによって職業がんに罹患した者及びその家族、或いは有害化学物質への曝露を受けてしまった者達が集まり、専門家や支援者と共に職業がんをなくす患者と家族の会を設立した。本会は、国、業界その他への働きかけを継続的に行い、埋もれている職業がんの掘り起こしや労災認定に取り組んでいる者への支援をし、広く知らせていく活動を通じて、職業がんをなくすことを目指すものである。
  以上、宣言する。

 
2016年6月11日 職業がんをなくす患者と家族の会結成総会参加者一同

職業がんをなくす患者と家族の会 会則

1.職業がんをなくす患者と家族の会(以下、会と称す)の設立の背景と目的
  日本においては、職業がんとその原因についての認知及びその発見が十分にされておらず、予防対策と補償が不十分な実態がある。それゆえに、過去に経験があった職業がんと同様な事案が再発したり、あらたに発生している職業がんが埋もれてしまうことによって被害が拡大しているケースが見られる。
  本来職業がんはその原因に対して適切な予防対策を講じればなくすことができるものであることから考えれば、国の職業がん対策の施策やその取り組みが不十分であると言わざるを得ない。
  私たちは、そのような不十分さによって職業がんに罹患した者及びその家族、或いは有害化学物質への曝露を受けてしまった者達が集まり、専門家や支援者と共に本会を設立した。本会は、国、業界その他への働きかけを継続的に行い、埋もれている職業がんの掘り起こしや労災認定に取り組んでいる者への支援をし、広く知らせていく活動を通じて、職業がんをなくすことを目指すものである。

2.事業の内容
 1)国及び業界団体等に対し職業がん対策を推進させる働きかけ
   予防活動の重視、疫学調査の実施など。
 2)埋もれている職業がんの掘り起こしや労災認定の支援などに関する活動
 3)職業がんに関する広報活動
   シンポジウム、学習会、交流会の実施や出版、会報の発行など。

3.本会の構成
 本会は、以下の会員(個人及び団体)で構成される。
 ①患者及びその家族 ②曝露者及びその家族 ③専門家 ④支援者

4.本会の運営
 本会の運営は、年1回の総会で決定し、議決内容を世話人会が執行する。
 4-1.総会は、年1回開催し、以下を報告し採決する。
  1)総括及び決算 2)方針及び予算 3)世話人の選出 4)会則の改廃など
 4-2.世話人会は、年4回以上開催し、以下のように運営する。
  1)世話人会の構成
   ①代表 1名 ②副代表(代表代行) 若干名 ③事務局長 1名
   ④世話人(会計担当及び会計監査を含む) 複数名
  2)世話人会の役割
   ①総会の議決内容に関する事業の運営を円滑に行うこと
   ②会費の運用を正確に行うこと ③会の運営に関する広報を円滑に行うこと
   4-3.本会は、会員の会費及びカンパで運営される。
   4-4.事務局を化学一般関西地方本部(大阪府大阪市浪速区難波中3-17-9)に置く。

【会則履歴】  2016年6月11日 制定

職業がんをなくそう集会 式次第

総合司会あいさつ(13:00)
    海老原新(化学一般労連関西地本書記長)

【第Ⅰ部】記念講演(13:05)
  1.日本における職業がんの実態(13:05)
    毛利一平医師(ひらの亀戸ひまわり診療所所長)
  2.有害物質による職業がんの救済運動を広げよう(14:05)
    池田直樹弁護士(あすなろ法律事務所)

【休憩】(14:35~14:45)

【第Ⅱ部】石橋良信さんの職業がんを認定させる会 第8回総会
  2-1.開会あいさつ(14:45)
    礒部浩幸会長
  2-2.経過報告及び総括(14:50)
    田原崇行事務局長
  2-3.決算報告(14:55)
    田原崇行事務局長 砺波亨会計監査
  2-4.報告集の解説(15:05)
    堀谷昌彦幹事
  2-5.フロアー発言(15:20)
  2-6.拍手による承認(15:30)
  2-7.原告あいさつ(15:32)
    原告 石橋惠子さん

【第Ⅲ部】職業がんをなくす患者と家族の会 結成総会
 3-1.開会あいさつ(15:45)
    準備会 田中康博(三星化学工業)
 3-2.経過報告、会則案、方針案、予算案、役員の提案(15:55)
    準備会 堀谷昌彦(化学一般労連)
 3-3.フロアー発言(16:05)
 3-4.拍手による承認(16:40)
 3-5.結成宣言の提案と採択(16:45)

閉会挨拶(16:50)

福井県の事業場における膀胱がん発症に係る調査結果について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000126109.html

膀胱がんの労災認定に関する検討会の開催について
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000126123.html

・現在講じられた曝露対策をもってしても、尿からオルトトルイジンが検出された。この原因は、ゴム手袋からの経皮曝露と推論される。
・過去の曝露については、経皮曝露だけでなく経気道曝露もあったと推論される。
・大量に曝露されてきた製品の(分解や代謝も含め)影響は、動物実験等をしないとわからない。
⇒わからない間は、当然疑っておくべき。
 オルトトルイジン以外の芳香族アミンも同様。
 現在も他の芳香族アミンや粉体の曝露がある点、配慮が必要だと考えます。
(堀谷)