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職業がん対策について小池参議院議員が質問

5月19日日本共産党の小池参議院議員が厚労省委員会で職業がん対策の遅れを示し、予防対策の強化を求めました。
・職業がんによる死者の推計が年間2万人にのぼる(2012年イギリスにおける職業がんの発生頻度に関する論文)一方で、労災認定件数は933件(殆どがアスベスト関連)しかなく、実態把握の遅れや労災認定件数との大きな乖離がある。
・福井県で発生している膀胱がん多発事案では40名程度の事業場で退職者を含めて7人が膀胱がんを発症しており、粉塵まみれの劣悪な労働環境のもとSDS(安全データシート)が備え付けられておらず有害情報を知らされないまま夏場はTシャツで作業をしていた実態があった。
・2014年度労働安全衛生調査ではSDS交付義務がある事業場で全て交付されているのは53.8%となっており、罰則がないなかで労働者の健康を守るSDS制度の信頼性に問題がある。
・オルトトルイジンはIARC(国際がん研究機構)が2010年にグループ1(人に対して発がん性がある)に格上げしているが日本においてはそれに伴う対応がされていない。
・オルトトルイジンを取り扱った68事業場のうち福井県の事業場以外において6事業場で各1件、1事業場で3件の膀胱がんが発生している。
・作業環境管理が適切でない(管理区分Ⅲ)の事業場は2006年で2.9%2014年で5.7%と倍増している。
・塩崎厚労大臣は、作業環境管理の強化、リスクマネジメントやSDS制度の徹底、有害物質を取り扱う事業場の実態調査等をしていきたいとした。

以下のサイトで 厚生労働委員会 2016年5月19日と入力して検索。

http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

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