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Wood dustと上顎がん

Wood dustと上顎がん
建設労働者の健康調査
Wood dust(木材粉じん)はIARC分類でグループ1(人に発がん性がある)とされています。
1980年代までは、Wood dustによる健康被害の調査がされていたようです。
近年では、建設労働者の作業環境の改善が進んできている実態もありますが、2000年以前には、安価な輸入木材が大量に輸入された時期があり、その当時の木材には防腐や劣化防止などのために有害物質が添加されており、加工時の粉じんを吸引した労働者に呼吸器疾患が増大していたものと思われます。
さらに、接着剤、塗料などの化学物質による影響も考慮すべきものと思われます。
海外ではWood dustによる暴露が長年の潜伏期間を経て上顎がんなどを引き起こし、職業がんであることの特定が進んでいます。
日本ではまだWood dustによる上顎がんの報告がありません。
日本で職業性上顎がんが発生していないのではなく、職業がんとして認識されないまま、私病として埋もれてしまっているのではないかとの疑念が払しょくできません。
建設労働者で上顎がんを発症された方々の調査、化学物質暴露と健康調査・実態調査が求められています。
(大塚)

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2016年09月14日

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