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北九州労健連 サマースクール&ROUAN塾に参加①

【サマースクール2016&第3期ROUAN塾】に参加してきました
 小倉の健和会複合施設地域交流スペースにて、7/30 13時より【サマースクール2016&第3期ROUAN塾】が開催されました。
 司会を務められた門岡さんから今後月1回集まって労安の会合を開くことを述べられ、永野労健連議長が職場で発生した労災のことを話され、そのような犠牲をなくすため労安活動を前進させて行きたいと開会のあいさつを述べられました。
 サマースクールの講演は、金直洙さん(韓国非正規労働センター)より
『日本と韓国における働くもののいのちと健康
 ~ブラック企業、本当の社長、そして殺人企業~』

がテーマです。
日本でも格差の拡大が深刻になっていますが、お隣韓国は更に格差拡大が進んでいます。韓国の最低賃金は2015年で5580ウォン(全国一律)ですからかなり低い。韓国の結婚集会サイトの広告には「エリート会員だけのための結婚情報を提供します」「相手と「階級」が合わない場合はトラブルが生じる可能性があります」等が見られるとのこと。
 かつては、雇用保障と年功賃金などによる優遇と無限の指揮命令権がセットだったが、今では低処遇・不安定雇用でありながら無制限な企業の指揮命令権に置くのが「ブラック企業」の特徴。韓国では更に外注下請け化によって責任回避がセットになり「殺人企業」が増えていることを指摘されました。
 日本で「ブラック企業大賞」が発表されていますが、韓国でも青年ユニオンが「ブラック企業」告発サイトを立ち上げています。
 また、労働組合の動きを見ると全体的に弱体化へと進んでおり、パククネ政権による労働改悪と労働運動の弾圧が進んでいます。
・2015年12月10日民主労総ハンサンキュン委員長が拘束され、2016年7月4日ソウル中央地裁は懲役5年を宣告(罪名は2015年11月の「民衆総決起集会」を主導したこと)。
・民主労総の核心組織である金属労組は造船業をはじめ製造票全般の大規模リストラ(6万人規模)を予告され、他の問題は手に負えない状態にある。
・2016年7月22日金属労組15万人の1日ストでも対応しない政府。
・財閥企業による外注下請け化が進み、労災死亡件数も毎年2400人。1万人あたりの死亡者数6.5(日本は1.9)⇒本物の社長に責任を取らせる必要がある。

韓国の危険社会・労働事情がよくわかりました。また、財閥企業の責任を問う共同行動が結成され頑張っている姿も教えていただきました。


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